日本の「ものづくり」を支えてきたまちこうばが集うまち、大阪。
現在、八尾・門真・堺など 13 ヶ所のまちこうばが地域を越えて、共創する動きが加速しています。
FactorISM(ファクトリズム) は、「こうばはまちのエンターテインメント」を合言葉に、
世界を魅了するものづくりを五感で体感いただくオープンファクトリーイベントです。
その活動の一環として、アートで端材や廃材などの捨てるものに新たな価値をふきこむ
「FactorISM ART AWARD 2025」に挑戦しています。
この度、一次審査を通過した個性豊かなファイナリスト11組の作品が、ついにまちこうばへ!
ものづくりの息吹が感じられる11ヶ所の工場で特別なアートを展示いたします。
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作品タイトル【兜鎧/甲冑】
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工仁一年年秋、八尾市にて勃発した「FactorISMの乱」【年月日:(旧暦)工仁元年 – 文場9年(ユリウス暦)2467年 – 2477年】は、地域のものづくりを担う工場同士が技術や美意識をぶつけ合った、熱い戦いだった。
地元工場の”技術継承”を巡る意見対立から、「老舗加工企業 vs 若手スタートアップ連合」に発展。
【老舗派(伝統守護勢):職人技・手仕事・家業の誇りを重視】
【革新派(未来志向勢):DX・IoT・サステナブル重視、新素材で攻める】
その戦いは10年以上の長期戦に渡ったが、
「俺の背中を見て育て」が信条の老舗の職人たち。
と、ロボットアーム、3Dプリンタで未来を切り開き「データこそ神」と語る起業家集団。の間に、
【中立派:ワークショップ民】が現れ「どっちでもいいから面白いモノ作らせて!」ととの声で終結。
八尾市に10年ぶりの安寧が訪れた。
⚫︎本作【甲冑】は、そのFactorISMの乱で使用された鎧兜のレプリカである。
金属バリ、鋳造加工の端材、試作で使われた部材 ──
いずれも一度は役目を終えたはずの素材たちが、再構築され、戦の中で一領の甲冑へと昇華されている。
まとう者がいかなる思想を持っていたか、記録は残されていない。
だが、この鎧の重みが語るのは、戦いではなく「継承と創造」の物語である。
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【コンセプト】
募集テーマの五感から触覚に着目し
「触れるどころか身に纏えたらおもしろいのではないか?」と考え、
『着装』をコンセプトに選びました。
また、作品にキャラクター要素を入れることで『見る』『見られる』も意識しています。
【デザイン】
父が図面屋(原寸屋)だったこともあり、町工場で働く人に“戦場に戦いに行く武士や、
特撮ヒーロー”のようなイメージを重ねてデザインしています。
また、現場の正装である作業着の上から着られるカラーリングを意識し、
各端材の元の姿はなるべく変えないようにしています。
設置場所の株式会社ミナミダ様が自動車部品の生産工場であることもあり
『様々な企業の製品がひとつに集まり一個体の作品になる』という部品工場の
バックグラウンドも織り込めるよう、多数の企業様からの端材を使用しています。
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⚫︎端材協力
株式会社八尾金網製作所 様 @yaokanaami_1917
常磐精工株式会社 様 @attatosa_factory
株式会社オーツー 様 @otsuchair1962
錦城護謨株式会社 様 @kinjogomu
株式会社エムズコーポレーション 様 @msjp.gram
吉川鐵工株式会社 様 @yoshi_iw1960
株式会社ミナミダ @minamida1933
⚫︎参考資料
五月人形
鎧兜/甲冑(古美術品、現物)
「薩摩義士伝」平田弘史
「大魔神」大映
⚫︎想定装備者
165-175㎝
⚫︎重量
カブト1.1kg
スネ当て1.0kg
靴0.7kg
手袋0.3kg
コテ0.5
甲冑5.3
面0.1
▷全体約9kg
アーティスト
@masaya.y.25 様
お近くへお越しの際は是非お立ち寄り頂けますと幸いです